KLEIN ADEPT 1994



 こちらはSO Bicycleさんの売物(売約済)!レアな一台です。
 今世界を席巻している29er。その起源は1986年のGARY FISHERと言われています。ADEPTが登場したのは92年。マイナーながらその頃まではビッグホイールの流れが続いていたことを物語っています。日本ではARAYAがマディフォックスのCXを80年代の終わりに発表し、タイヤが細くなっていき、クロスバイクというジャンルが生まれました。と、歴史を紐解くとこのADEPTはクロスバイクに分類したくもなりますが、乗ってみるとびっくりするほどマウンテンバイク。うまく言えないんですが、クロスバイクにはない感覚なんです。


そしてこの一台、恐らく乗った人は全員欲しくなります(笑)すごくイイ!一度走り出すとどこまでも走っていけそう。29erのマウンテンバイクに似ていますが、とても軽やか。かつファットな乗り心地。空飛ぶ絨毯のような自転車です。(個人の感想です)ジョーマレーのロックンロードタイヤが大きな役割を果たしていることは確かですが、軽く剛性感のあるクラインのフレームだからこそのフィーリングだと思います。


 コンポーネントはシマノ700CX。これも初めて実物見ました。クランクの形状がなぜか特殊で、PCDの小さい方にミドルとインナーが付き、大きい方にはアウターのみというユニークなクランク。ちょっとカッコいいです。今でこそCXシリーズは地位を築いていますが、こちらは登場か早すぎた不遇なコンポーネントですね。



 また、今回勉強させて頂いたのはリムのブレーキ痕でホイールの精度が分かるということ。そういう目でこのホイールを見ると、確かに見た事ないくらい均等にブレーキ痕がついてます。
 どんな方が購入されるか、楽しみです。きっと面白い方に違いないですから。
 このバイクの詳細はSO Bicycleのフェイスブックページにもありますので、詳しく知りたい方はそちらもぜひご覧下さい。